デカダンス再入門
(´・ω・`)「オマエが元々、ロクでもねぇじゃないか?」
正論だろう。
いまさら、デカダンスやアナアキズムを語るまでもない。
維新士グループには、若くして結核で逝ったのもいる。彼らは普段、市井の仕事をしていたか?
抗生剤が出る前でさえ、転地療養はサボりとされ悪い噂の種になった。
読んだ。
「はたらかないで、たらふく食べたい」
いい言葉だ。
ひらがなが多量に使われているのもいい。
著者自自身がハーミットのような生活スタイルなのも、なおよし。
カネがなければ・・・というか、カネを稼ぐ生活でなければ、消費は許されない≒人でない、というメッセージが本書では読み取れた。
参考文献もよく調べてある。
変な話、遊び人というのはある意味、融通が効く、機転が利くような存在であり、勤め人の持つ頑固さとは程遠い。
ルーズさは良くないと言われるが、時間や空間に縛られている現代・・・システムでは、硬直化がイライラの原因に思えてならない。
だから、デカダンスであり、アナアキズムなのた。
ひと昔前から、風穴を開けて、世の中を生きやすくしようなどと、その道の人が言ってきたが、資本社会は発生因子自体を上手く取り込んでしまうアメーバ的なものがあるようだ。
使えるなら・・・使えるようにして取り込むという、いやらしいやり方だ。
働くというのは不思議なものだ。
半分は租税で持っていかれるのに、ようやくヒーヒー言いながら生活やっているのだから、これを常態にしていいのだろうか?
みんなやっている。
世のため人のため。
苦労してこそのカネ。
なんて、きれいな言葉の裏にはどす黒いことがされていないだろうか?
ブラックバイトなんかは動画でブリの切り身をゴミ箱に捨てて、また拾い調理し始める。または、コンビニ冷蔵庫に裸で入る。
それに対して、倫理がなっていないとか、低賃金で可哀想だとか、意見が飛び出すが…
正直、もうどこから手をつけていいのか分からないくらい、不文律なんか崩壊しているのだ。
著者自身、ハーミットのようだが、本書を読んだ私もまぁ…世の中に対しては厭世的だよなあ。
(生活の)手段がないから働いているようなもので。