「U」を読んだ②
Uには色んな専門家が出る。
記者、ジャーナリスト、精神科医、心理職、司法関係…
著者が選んだのだから、もちろんアンチなことを言う人は見られない。
Dr.松本などは世間というのは結論を急ぐものだ…あるいは、白黒付けたがるものだという。
神経科などやっていれば白黒つければ商売にならない。
むしろ、弱ってきた人に「おまえはココがダメたからいかん」など言っても始まらない。
「いかん」は散々世間から言われてきたことだろう。
心理職の人が出ていたが、やたら発達障害をあげる人がいた。
いまは「発達障害バブル」という医者もいる。
不都合があれば、アイツは発達障害だから、と言って安心するのだ、と。
発達障害は偏りであり、グラデーションてあり、多少はフツーの人にも見られるという。
分布図的なものだろう。
アスペはおろか自閉症などもそうだが、いまは輪郭がぼやけている。
また、心理職はIQ80-100までの軽度障害への支援が疎かになっている、ともいう。
周りがサポートすればいいというが、世の中そう甘いもんじゃない。
なるべく、自分でやる…いや、仕事はできて当たり前がベースであり、その上で人間関係を調整しないといけない、ハードなものを要求される部分もある。
たいていは、意見の違いから折り合いを付けるのが世の中であろう。
「できない」というのは状況に寄っては許されない。
もし、求められることができないなら退場を求められる。
その場合は福祉の世話になるだろう。
N医者も言うが邦人は完璧なものを求めてくるという。
仕事の姿勢などは良くなければならない…実際は何考えているのか分からない方が多いのだが、仕事と違うことを口にすれば叱責の対象になることはかなりある。
たとえ、事業に差し支えなくとも。
しかし、IQと出たが世に出て苦労している軽度障害は多いという。
中間地点は異常なしとされ、重症者へのサポートは優先される。
福祉にしてもそうだが、軽症者は後回しにされるのが常だ。
あとは自分でできるでしょう、とのことで。
まぁ、本の心理職にしても発達障害への思い入れが強い感じがしなくはない。
ただ、正常から進めるやり方とは違い、どう発達するのか?というマイナスからのスタートのようで、何らかの技量が磨かれそうだ。
しかし、もう世に出ている(軽度)発達障害にしては回収…手立てはもう、大人だからしょうがない。これからの人への対処をした方がまだましだろう。
私などもそうだがいわゆる「世の中を分かっていない二級市民」と扱われることが、ハンディを持つ人や軽度発達障害を持つ人、IQに問題ある人が経験するだろう。
ゆえに、問題を隠す。
ハンディというのは、元からも途中から出来たものも含めて考えた方が良い。
問題を隠すと時に人は無理をする。
自分が損害を受けるならまだしも、他人に正常さを過度にアピールしたり、正しさ…時に攻撃性のある発言などをしたりもする。
二次被害だ。
残念なことに、二級市民扱いは人格すらも劣っており、矯正や導きが必要…さらにそんな人は配下に置ける、という人格無視な関係すら生まれることがある。
人権、人格は何か?を考えてこなかった歴史や文化がまだ根強く残る。